2020年08月23日15:38
［首里城と天の川］
様々な年中行事を旧暦で行うことが多い沖縄では、「七夕」もまた大切な行事の一つです。
沖縄のお墓参りでは、清明祭（シーミー）が有名ですが、
その他にも、沖縄の三大お墓参りとして、正月明けに行われる十六日（ジュウルクニチー）
そして、「七夕」があります。
私達が普段イメージする七夕と違って、沖縄で旧暦の七夕と言えば、
お仏壇で御願をして、ご先祖様にお盆を知らせるためのお墓参りと、お盆の前にお墓をキレイに掃除をする日です。
ですから、大分意味合いが違いますね。
ただ、ごく内輪で行うことが多く、お墓のお供え物も、ウサンミ（重箱料理）はなく、
供え花とウチャトゥ（お茶）などで済ませることも多いようです。
トートーメーを継がれていない方にとっては、あまり馴染みがないかも知れませんね。
そしてもうひとつ、お墓事には欠かせない大事な日でもあるのです。
沖縄ではお墓を建てたり、改葬や修繕などを行うのに適した日は、ユンヂチ以外では「七夕」だけとされています。
だいたい三十三ヶ月に一度訪れるユンヂチか、毎年旧暦七月七日の「七夕」に合わせて、お墓事を進めるご家庭が多いようです。
これは、その日の吉凶を重んじる沖縄にあっては、「七夕」だけは日取りを気にしないで良い日とされ、お墓事を執り行うことのできる特別な日なのです。
また、土葬が一般的だった時代には、洗骨（シンクチ）の風習があり、「七夕」の日に土葬した遺骨を取り出して洗骨を行っていたそうです。
そう言えば、
ちょうど10年ほど前に、NHKの九州沖縄スペシャルというドキュメンタリー番組で洗骨をテーマにした放送がありました。
タイトルは、
「ありがとう、ばあちゃん。"与論島の洗骨儀礼" 洗い清めた骨は守り神」というものでした。
与論島では、長年風葬が行われてきましたが、明治になって鹿児島県の指示で土葬するようになりました。土葬は亡くなられた方が苦しむと言われ、3年から5年経つと掘り起こして水やお酒でキレイに洗骨して納骨するようになったそうです。
このような洗骨儀礼は、ほとんどの場合「七夕」の日に行われていたそうです。
番組では洗骨の日、島外からも大勢の親族が集まって来ました。
それぞれの思いを込めてお骨を洗い清めます。
亡くなられた方のお骨は、
まるで生きている人のように、それはそれは大切に抱き抱えられ、再会できた喜びと感謝の気持ちを込めて何度も何度も優しく語り掛けながら洗い清められていました。
トウトガナシ(ありがとう)、感謝の気持ちを込めてお骨を洗い清めます。
「この人がいたから、今の自分がいる」親から子へ、そして孫へ命が繋がれて行く。
亡くなられた方への思いが溢れ出します。
親族の手で洗い清められ、洗骨の儀式は終わりました。
新たな旅立ちです。
先祖を厚く敬い、魂の島と呼ばれる与論島では、洗骨で守り神となった死者はやがて海へ帰って行くと信じられています。
そして、海の神と一体となり、人々に恵みをもたらします。
他人が推し量るような、怖いというイメージは一切なく、愛情に満ち溢れた家族の絆だけが、そこにはありました。
また、沖縄でも去年「洗骨」と言う映画がヒットしました。
ご覧になりましたか？
ガレッジセールのゴリさんこと照屋年之さんの監督作品という事もあり、笑って泣ける映画です。
“洗骨”という風習を通して命の繋がりを描いた作品です。
かつては、沖縄本島でも行われていた風習ですが、離島の一部の地域では今でも残っているそうです。
家族の絆とは何なのか。
沖縄の美しい風景の中で繰り広げられる切なくほろ苦いストーリーとなっています。
もちろん、監督のゴリさんらしい笑いのエッセンスもたっぷり詰まっています。
まだ、ご覧になってない方や、すでにご覧になられた方も、旧暦の七夕を迎えるにあたり、是非おすすめしたい映画です。
ちなみに、今年の旧暦の「七夕」は、8月25日(火)にあたります。旧盆が8月31日（月）から始まるので、およそ1週間前ということになります。
ロマンチックな七夕も素敵ですが、ご先祖様を敬い、お墓の掃除をして旧盆の準備を行う沖縄の「七夕」も素晴らしい行事だと思います。
「スピリチュアルメッセージを、あなたへお届けします」
琉球スピリチュアルヒーラー
桜季 希(おうき まれ)
お知らせ
◇スピリチュアルヒーリング(霊視鑑定)
平日、午前11時〜午後3時までの間、1日2名様限定で行います。
場所については、ご予約の際にお伝えします。
スピリチュアルヒーリングでは、一時間を超えることがほとんどです。
当日は、時間に余裕を持ってお越し下さい。
[鑑定料金]
お一人様、2時間以内5,000円
2時間以降8,000円
◇スピリチュアル講座
随時開催しております。
「霊的な世界」に興味のある方、楽しく、そして分かりやすくお伝えします。
[定 員]
3密を避けるために、3名様までとさせて頂きます。
ご家族やお友達、お一人だけでも大丈夫です。
[料 金]
お一人様１回3000円、全10回
リモート(LINE)や、本島中南部への出張も致します。(グループでのお申し込み可能です)
◇リモートによる鑑定
県外または、遠方の方でお越しになれない方は、リモート(LINE)での鑑定や講座も行っております。
[鑑定方法]
LINEのビデオ通話を使用した鑑定になります。
[入金方法]
LINEペイでの対応となります。お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします。
不明な点がございましたらご遠慮なくお問い合わせ下さい。
■お問い合わせ・ご予約専用
TEL: 090－8292－4173
Ｅメール: sakura-118@softbank.ne.jp
◎1ヶ月前までに、お早目のご予約をお願いします。
また、コロナ対策には万全を期しておりますが、お越しの際はマスクの着用と厚生労働省が提供する新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のダウンロードもお願いします。
☆旧暦の七夕(首里城と天の川)
カテゴリー │沖縄の行事
［首里城と天の川］
様々な年中行事を旧暦で行うことが多い沖縄では、「七夕」もまた大切な行事の一つです。
沖縄のお墓参りでは、清明祭（シーミー）が有名ですが、
その他にも、沖縄の三大お墓参りとして、正月明けに行われる十六日（ジュウルクニチー）
そして、「七夕」があります。
私達が普段イメージする七夕と違って、沖縄で旧暦の七夕と言えば、
お仏壇で御願をして、ご先祖様にお盆を知らせるためのお墓参りと、お盆の前にお墓をキレイに掃除をする日です。
ですから、大分意味合いが違いますね。
ただ、ごく内輪で行うことが多く、お墓のお供え物も、ウサンミ（重箱料理）はなく、
供え花とウチャトゥ（お茶）などで済ませることも多いようです。
トートーメーを継がれていない方にとっては、あまり馴染みがないかも知れませんね。
そしてもうひとつ、お墓事には欠かせない大事な日でもあるのです。
沖縄ではお墓を建てたり、改葬や修繕などを行うのに適した日は、ユンヂチ以外では「七夕」だけとされています。
だいたい三十三ヶ月に一度訪れるユンヂチか、毎年旧暦七月七日の「七夕」に合わせて、お墓事を進めるご家庭が多いようです。
これは、その日の吉凶を重んじる沖縄にあっては、「七夕」だけは日取りを気にしないで良い日とされ、お墓事を執り行うことのできる特別な日なのです。
また、土葬が一般的だった時代には、洗骨（シンクチ）の風習があり、「七夕」の日に土葬した遺骨を取り出して洗骨を行っていたそうです。
そう言えば、
ちょうど10年ほど前に、NHKの九州沖縄スペシャルというドキュメンタリー番組で洗骨をテーマにした放送がありました。
タイトルは、
「ありがとう、ばあちゃん。"与論島の洗骨儀礼" 洗い清めた骨は守り神」というものでした。
与論島では、長年風葬が行われてきましたが、明治になって鹿児島県の指示で土葬するようになりました。土葬は亡くなられた方が苦しむと言われ、3年から5年経つと掘り起こして水やお酒でキレイに洗骨して納骨するようになったそうです。
このような洗骨儀礼は、ほとんどの場合「七夕」の日に行われていたそうです。
番組では洗骨の日、島外からも大勢の親族が集まって来ました。
それぞれの思いを込めてお骨を洗い清めます。
亡くなられた方のお骨は、
まるで生きている人のように、それはそれは大切に抱き抱えられ、再会できた喜びと感謝の気持ちを込めて何度も何度も優しく語り掛けながら洗い清められていました。
トウトガナシ(ありがとう)、感謝の気持ちを込めてお骨を洗い清めます。
「この人がいたから、今の自分がいる」親から子へ、そして孫へ命が繋がれて行く。
亡くなられた方への思いが溢れ出します。
親族の手で洗い清められ、洗骨の儀式は終わりました。
新たな旅立ちです。
先祖を厚く敬い、魂の島と呼ばれる与論島では、洗骨で守り神となった死者はやがて海へ帰って行くと信じられています。
そして、海の神と一体となり、人々に恵みをもたらします。
他人が推し量るような、怖いというイメージは一切なく、愛情に満ち溢れた家族の絆だけが、そこにはありました。
また、沖縄でも去年「洗骨」と言う映画がヒットしました。
ご覧になりましたか？
ガレッジセールのゴリさんこと照屋年之さんの監督作品という事もあり、笑って泣ける映画です。
“洗骨”という風習を通して命の繋がりを描いた作品です。
かつては、沖縄本島でも行われていた風習ですが、離島の一部の地域では今でも残っているそうです。
家族の絆とは何なのか。
沖縄の美しい風景の中で繰り広げられる切なくほろ苦いストーリーとなっています。
もちろん、監督のゴリさんらしい笑いのエッセンスもたっぷり詰まっています。
まだ、ご覧になってない方や、すでにご覧になられた方も、旧暦の七夕を迎えるにあたり、是非おすすめしたい映画です。
ちなみに、今年の旧暦の「七夕」は、8月25日(火)にあたります。旧盆が8月31日（月）から始まるので、およそ1週間前ということになります。
ロマンチックな七夕も素敵ですが、ご先祖様を敬い、お墓の掃除をして旧盆の準備を行う沖縄の「七夕」も素晴らしい行事だと思います。
「スピリチュアルメッセージを、あなたへお届けします」
琉球スピリチュアルヒーラー
桜季 希(おうき まれ)
お知らせ
◇スピリチュアルヒーリング(霊視鑑定)
平日、午前11時〜午後3時までの間、1日2名様限定で行います。
場所については、ご予約の際にお伝えします。
スピリチュアルヒーリングでは、一時間を超えることがほとんどです。
当日は、時間に余裕を持ってお越し下さい。
[鑑定料金]
お一人様、2時間以内5,000円
2時間以降8,000円
◇スピリチュアル講座
随時開催しております。
「霊的な世界」に興味のある方、楽しく、そして分かりやすくお伝えします。
[定 員]
3密を避けるために、3名様までとさせて頂きます。
ご家族やお友達、お一人だけでも大丈夫です。
[料 金]
お一人様１回3000円、全10回
リモート(LINE)や、本島中南部への出張も致します。(グループでのお申し込み可能です)
◇リモートによる鑑定
県外または、遠方の方でお越しになれない方は、リモート(LINE)での鑑定や講座も行っております。
[鑑定方法]
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また、コロナ対策には万全を期しておりますが、お越しの際はマスクの着用と厚生労働省が提供する新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のダウンロードもお願いします。
